【妊娠期のリアル】転職・逆子・引っ越し…それでも“なんとかなる”と信じたパパの記録

とはいえ、この暮らしが始まったのには、ちゃんとした理由があるんです。
実は、1年間の育休から職場に復帰した直後——まさかの「会社の資金ショートの可能性」が浮上。
「このままここにいて、大丈夫なんだろうか?」
そんな不安を抱えながら家族の未来を考え、思い切って早期退職を決断。結果、夫婦そろって“無職”に突入することになりました。

えっ…わたし生まれたばっかりだけど?
それでも、どこかで「まあ、なんとかなるでしょ」と笑っていられるのは、妻との支え合いと、なにより娘の存在があるからこそ。
今回は、そんな“波乱のはじまり”だった妊娠発覚から出産直前までの日々を、パパ目線で振り返ってみようと思います。
転職、引っ越し、そして帝王切開。 「よく無事に乗り越えたな…」と今になって思う、ドタバタで愛おしい妊娠期の記録です。
これからパパになる方、妊娠中のパートナーを支える方にとって、少しでもヒントや安心感を届けられたら嬉しいです。
妊娠初期(6〜8月):つわり期と夫婦の働き方
妊娠報告は、まさかの写真一枚
2023年6月4日
外出中、妻からLINEが届きました。開いてみると——

…えっ?

……えっ?
そこには妊娠検査薬の写真と「衝撃!」の一言が。
その瞬間、「あ、妊娠したんだな」と察しましたが、あまりに突然で呆然。
そもそも、検査薬を買ったことすら知らされておらず…

言ってよ…

先に言って違ったら嫌だからね~
じつは先月にも試してだけど、その時は反応出なかったの

言ってよ……
この時点で妊娠5週目。
妻はわりと淡々としていて、「あ、やっぱりね」くらいの反応。 私はというと、「うわ、ここから色々変わるな…」と内心めちゃくちゃ焦ってました。

「つわり」開始。においがダメ、外出もツライ…
6月下旬
6月下旬、妻が「味噌汁とかご飯のにおいが無理…」とつぶやき始めました。
いよいよ、つわりの始まりです。
最初は軽めだったものの、7月には外出先で吐き気やめまいを感じることも増え、とてもつらそうでした。

つわりを例えるなら、ずっと車酔いしてる感じ…
実はこの時期、妻はすでに仕事を退職していて完全在宅生活。
動けない日はほとんど寝たきり。家ではずっとゲームをして気を紛らわせていました。


つわりがひどいと、本当に動けないし、何もできないから…ね?
リモート勤務と支える側のリズムづくり
幸い、当時の私の勤務先は週3リモートOK。 できるだけ在宅を選び、家事や妻のサポートをこなしていました。
朝は妻と近くの神社をお散歩するのが日課。
この時間が、何より心のリセットになっていました。

平日は——
私はリビングでパソコンと格闘。
妻はベッドやソファで静かに過ごしたり、ゲームしたり。
オンライン会議のときは、声や姿が入らないよう気をつかってくれていました。

またゲーム…

自由に動けないから、仕方なく、ね?
仕事の合間には掃除・洗濯・料理をこなし、気晴らしにまた散歩へ。
こうして“できることをやる”スタイルで、つわり期をなんとか乗り切っていました。
在宅で無理せず過ごせたのは、今振り返っても本当に大きかったです。

夫婦のコミュニケーションが大切!散歩はおすすめですよ~

妊娠中期(9〜11月):転職活動と家族の変化
転職か、我慢か?揺れる9月の決断
妊娠がわかったことで、将来の家族を思い「もっと収入を安定させなきゃ」と焦るように。
一方で、当時勤めていた会社に少しずつ違和感を抱き始め、「このままここで働き続けるのはキツいかも…」という思いが日に日に強くなっていきました。
でも、このタイミングで転職って、リスクが大きすぎる——
- 転職してまだ1年半しか経っていない
- 東京から大阪へ引っ越したばかり
- しかもこれが3社目の職歴
「今ここで辞めたらさすがに無責任かな…」と迷う一方で、
「このままモヤモヤを抱えながら働き続けられるのか?」
「転職するなら、今しかないかもしれない」
という思いが日に日に強くなっていきました。
心身への不安もありましたが、それ以上に心の引っかかりを無視できなくなっていたのだと思います。
思い切って妻に相談してみると——

会社が合わなくて、このままだと精神的にきついかも…
妻は最初こそ驚いたものの、最後には「あなたがストレスで倒れるのが一番怖い」とやさしく背中を押してくれました。

いつも私の決断を尊重してくれる妻には、本当に感謝しかない…!
もちろん、「収入はどうするの?」という現実的な不安は常にありました。
転職活動をしつつも、理想の条件に合う会社はなかなか見つからず…。
そんな中、前職のご縁でライティングの案件を受託したり、業務委託として他社に関わるなど、少しずつ収入を確保しながら“次の道”を探る形で動いていました。
そしてついに12月。業務委託で関わっていた企業への転職が決定。
出産直前というタイミングでの転職には不安もありましたが、

新しいチャレンジがあるなら、応援するよ!
という妻の言葉に、また救われました。
今振り返ると、「よくやったな…!」と思いつつも、なんとかなったから結果オーライ! という感じです。

性別がわからない!? ドキドキの妊娠健診
妊婦健診に行くたびに、「今日は性別わかるかな?」とワクワクしていたのですが……

うーん、赤ちゃんの向きが微妙で…また次回にしましょう
そんな展開が10月も11月も続きました。
エコー写真を見ると、毎回同じ体勢でピクリとも動かない赤ちゃん。



これは絶対わざとでしょ…!

恥ずかしがり屋なのかもね。まあ、どっちでも楽しみ!
性別には特にこだわりはなかったものの、名前が決められないのは地味に困る…という悩みはありました。
最後のふたり旅は星空の村へ!阿智村旅行
10月23日(妊娠25週)、ふたりで「最後のマタ旅」に出かけることに。
向かった先は、日本一星空がきれいと噂される長野県・阿智村。
お医者さんにも「海外や登山でなければOK」と許可をもらい、電車とバスを乗り継いでのんびり旅。
あいにく曇りで星は見られませんでしたが、「ふたりきりで出かける最後の旅行」というだけで、十分に特別な時間でした。




妻が「可愛いすぎ!」と一目惚れ。可愛い…のか?
次は絶対、家族3人で満天の星空をリベンジしようと誓いました。
プレママ・プレパパセミナーで“親になる”実感
11月25日(妊娠29週)、市のプレママ・プレパパセミナーに参加。
- おむつ替えの方法
- 赤ちゃんの抱き方
- 妊婦体験ジャケット
など、初めてのことばかりで戸惑いつつも、 「もうすぐ親になるんだ…!」という実感がぐっと湧いてきました。

「実際に赤ちゃんを抱くってこういう感覚なんだ…」とリアルにイメージできたのが大きかったですね!
正直なところ、ここで学んだスキルは3カ月後にはほとんど忘れます(笑)
でも、“親になる自覚”が少しでも芽生える点というで、セミナーに参加する価値は大いにあると感じました。

「妊婦さんって本当にすごい…」と痛感しました
妊娠後期(12月〜出産直前):逆子と引っ越しの怒涛の日々
逆子発覚。帝王切開の可能性に不安がよぎる
12月15日(妊娠32週)の健診で、先生からひと言—— 「このままだと、帝王切開になるかもしれません」。
どうやら逆子で、しかもへその緒が巻き付いている可能性があるとのこと。もし年内に戻らなければ、手術の日程を組むことになるという話でした。

帝王切開って…手術ってことだよな?え、大丈夫なの…?
妻も「できれば自然分娩がいいな」と話していたので、逆子体操を始めたり、整体に通ってなんとか戻ってくれないかと祈る日々がスタート。

整体の値段が高すぎてびっくり…!
逆子の確立は、妊娠中期では30~50%あっても、出産時には3~5%程度まで下がるそう。

周囲の先輩ママたちからも「ギリギリで戻ったよ〜」という声を聞いていたので、どこかで「まあ、なんとかなるでしょ」と楽観していたのも正直なところ。
とはいえ、帝王切開が現実味を帯びてくると、
- 手術の所要時間
- 入院期間や費用
- 術後の痛みや回復期間
など、次から次へと気になることが出てきて、調べまくる日々に。
結局は赤ちゃん次第なので、「自然分娩になりますように…」と願いつつ、年末を迎えることになりました。

出産2週間前の“まさかの引っ越し”決行!
12月21日(妊娠33週)、妻が友人との食事会で、先輩ママから言われたひと言がすべての始まりでした。

フルリモートで子育てするなら、2LDK以上は絶対必要だよ!
その話を聞いて、私の“心配性センサー”が反応。

夜泣きで寝不足 → 仕事に集中できない → 詰む…?
「やっぱり引っ越したほうがいいかも」と妻に相談すると、最初は「え、今から?」という反応でしたが、最終的には「じゃあ早めに動こう」と前向きに。そこから出産1か月前の怒涛の物件探しが始まりました。

友だちが物件の候補まで送ってきてくれて、「これは本気のやつだ」となったよね(笑)
12月23日に内見 → その場で即決。 年末年始は荷造りと新生活の準備でバタバタ…!

そして1月6日(妊娠35週)、出産予定日のわずか2週間前に引っ越し完了。

1LDKが絶対ダメってわけじゃないけど…リビングと寝室が分かれたのは本当に大きかった!
周囲からは「正気?」と言われつつも、結果的には「あのとき思い切って動いてよかった」と心から思っています。
引っ越し直後、まさかの極寒…!
1月6日、新居に無事引っ越したのはよかったものの、エアコンの工事が間に合わず暖房なし生活が待っていました。

死ぬほど寒かった…エアコンの偉大さに気づいた…

吐く息が白くて、「ここって本当に家の中?」ってなったよね
妻は布団にくるまり、僕は家の中でもダウン+カイロで耐え忍ぶ3日間。 今となっては笑い話ですが、当時はなかなかキツかったです。
逆子は治らず…帝王切開の日程が決定
1月12日(妊娠36週)の健診でも、赤ちゃんの体勢は変わらず。
先生から「このままだと、22日頃に帝王切開になりますね」と告げられ、ついに覚悟を決めるときがやってきました。
性別も最後までわからず、名前も男女どちらも候補を準備。「どっちが来るんだろうね」と、ワクワクと緊張が入り混じる日々でした。

まとめ:バタバタだったけど、意外となんとかなる!
こうして振り返ると、妊娠発覚から出産直前までのわが家は、なかなかにハードモード。
転職、逆子、引っ越し、極寒の新居…いま「もう一度やれ」と言われたら、正直ちょっとためらうかもしれません(笑)
でも不思議なもので、当時の私たちは案外落ち着いていた気がします。
結果的に帝王切開での出産となりましたが、当日も含めてドタバタ続きの毎日でした。
それでも今、こうして在宅で家族3人での育児を楽しめている今があるのは、あのバタバタを乗り越えてきたからこそ。

なんとかなった、というより、なんとかした!かもしれませんね。
もし、今この記事を読んでいる方の中に、 「妊娠中に仕事や引っ越しやトラブルが重なってバタバタしている…!」という方がいたら、一言伝えたいです。
大丈夫、なんとかなります。
特にパパ側としては、 「仕事との両立どうしよう…」 「将来のお金のことが不安…」 など、いろんな心配があると思います。
でも、夫婦で話しながら、一つずつ対処していけば必ず前に進めます。 そしてきっと、数ヶ月後には「なんだかんだ良い思い出になってるな」と思える日が来ます。
さて、次回はいよいよ「出産(帝王切開)当日のリアル」。
不安と感動が交差する、人生で一番そわそわした1日を振り返ります。
よかったら、また読みにきてくださいね。

それでは今回はこのへんで。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!


