1歳娘、泣き止まない5日間。育児の地獄とそこからの脱出

そんな我が家に、突然訪れた育児の試練。
正直、わが子が嫌いになりそうでした――
1歳3ヶ月の娘が突然発熱し、夜通し泣き続ける日々。どれだけ抱っこしても泣き止まず、夫婦で交代しながら何とか対応するも、心身ともに限界寸前でした。
ワンオペだったら、どうなっていたかわかりません。
この記事では、そんな“泣き止まない5日間”の記録と、そこから見えてきた小さな突破口をまとめました。
【1日目】発熱。でもまだ穏やか
夕方、娘の体が熱く感じて検温すると39.2℃の発熱が。
とはいえ、この日は比較的穏やかで、深刻な症状はなく、ぐったりしていても抱っこすれば落ち着き、おかゆもそこそこ食べてくれました。
「ひどくならないといいね」と妻と話しながら、まだ心に余裕のある夜を過ごせていました。

【2〜3日目】泣いて、寝ない。限界が迫る
初日の穏やかさは一転、2日目から一気に状況が悪化しました。
熱は下がらず、夜になると泣き方はさらに激しくなり、ほぼ一晩中泣き続けるような状態に。
日中も、抱っこしていないと泣き止まない。食欲も落ち、ごはんはほとんど口にせず、寝かしつけようとしてもギャン泣きが続きます。
夫婦で交代しながらなんとか対応していましたが、もし一人だったら確実に心が折れていたと思います。
ようやく熱が下がってきたのは3日目の夜。昼間はグズグズが続いていたものの、2時間ほど眠ると明らかに機嫌が良くなり、食事もある程度取れ、お風呂にも入ることができました。
ただ、「手足が冷たい…」という不安が残っていたため、まだ気は抜けませんでした。

発熱の初期段階では手足が冷たくなることがあり、「これから熱が上がるサイン」として知られています。
【4日目】熱は下がっても、心が休まらない
ここからが本当の山場でした。
熱は下がったのに、泣きがまったく止まらない。抱っこしても落ち着かず、布団に置こうものならすぐにギャン泣き。しかも、パパの抱っこでは泣き続け、ママだとぴたっと泣き止む。
正直つらかったです。私は普段から育児に関わっているし、娘との時間も多い。それでも、このときばかりは何をしてもだめで、妻に頼るしかない現実が苦しかった。
体調は回復しているように見えるのに、甘えグズリがひどく、抱っこしないと寝ない。さらに全身に赤いポツポツ(おそらく突発性発疹)も広がってきて、不安が募る一方でした。
お風呂上がり、私が保湿と寝かしつけを担当していたとき、娘が突然大泣き。15分ほど泣き止まず、ついにはえずきはじめたので妻に交代。妻の声を聞いた途端に泣き止むのを見て、心が折れそうになりました。
しかしその後、ついに妻の抱っこでも泣き止まず、泣きすぎて嘔吐。
夜通し泣かれ、眠れず、イライラが募り、「嫌いになりそう」とさえ思ってしまった。自分の心にまったく余裕がなかった瞬間でした。
1歳前後に多いウイルス感染症で、数日間の高熱のあとに全身へ赤い発疹が現れるのが特徴です。発疹が出る頃には機嫌が悪くなりがちですが、通常は数日で自然に治まります。

【突破口】「寝かせよう」を手放した夜
もう無理だと思った夜、「寝かせること」をいったんやめてみました。
軽く食事をして、少し遊んでみる。すると、あれだけ泣いていた娘が落ち着き、その後はすっと寝てくれたのです。
“寝かせなきゃ”という思い込みを外し、「いま、この子が求めているもの」に付き合ってみた──それが結果的に突破口になりました。
【5〜6日目】終わった……と思ったら
木曜の夜、ようやく泣かずにすんなり寝てくれました。発熱前のような穏やかな姿にホッとして、「やっと終わった…」と声に出たほどでした。
ところが、深夜にまた夜泣きが再発。抱っこしては寝かせ、置くと泣き、を繰り返すループ。対応してくれていた妻が朝方には限界に達していて、その姿を見るのが本当につらかった。
このまま寝かせようとするのは無理だと判断し、思い切って“朝のルーティン”に切り替えることに。朝ごはんを食べて、少し遊んだら、ようやく娘は落ち着いて眠ってくれました。
翌日もまだグズグズは残っていたけれど、それは「安心を取り戻すリハビリ期間」だったのかもしれません。

【おわりに】育児の“本音”と向き合ってみた
- 親も人間。睡眠がないと心が壊れます。
- 頼れる人がいることは本当に大事。ワンオペでは無理だった。
- 泣き止まないときは“寝かせなきゃ”を一度諦めるのもあり。
- 「嫌いになりそう」と思ってしまった自分を、責めなくていい。
この5日間を経て、ただ娘が寝てくれるだけで泣きそうなほど嬉しくなる──そんな当たり前のありがたさを、あらためて実感しました。
そして、またきっと次の嵐は来るでしょう。でも今回の経験があれば、少しは冷静に、少しは優しく、向き合える気がしています。