【実録】新生児の1日スケジュールと夫婦の分担術|育休パパ体験記

「新生児との暮らし」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
- 寝られない
- 泣き止まない
- なにが正解かもわからない
育児経験者の中には、「しんどすぎて記憶がない」と語る人も多く、出産前の私は正直、ビビっていました。
でも、実際に始まってみると——
わが家は、意外となんとかなりました。
もちろん、楽勝だったなんてことはありません。 でも、育休を取って“2人で育てる”体制を敷けたこと。ママが夜、パパが日中と、夫婦で役割分担できたこと。
そのおかげで、新生児期はむしろ“幸せな記憶”として残っています。
この記事では、そんな私たちの体験をもとに、次のことをお届けします。
- 新生児期のリアルな生活リズム
- 夫婦でどうやってシフトを組んだか
- 育休パパとして意識していたこと
- 今だからこそ感じる「この時期の尊さ」
これから赤ちゃんを迎える方や、育児に不安を感じているパパ・ママにとって、 「こういうスタイルもあるんだ」「ウチも真似できるかも」と思えるヒントになれば嬉しいです。
新生児ってどんな生活?

「3時間おきに授乳が必要」——そう聞いて、私はかなり身構えていました。
夜も昼も関係なく、2〜3時間ごとに起きて授乳して、おむつを替えて、寝かしつけて…。 それを毎日、何週間も続けるなんて、本当にやっていけるのか?と。
でも、いざ始まってみると、想像以上にハードでしたが、なんとかなりました。
実際の生活は、まさに事前情報どおり。 昼夜問わず、2〜3時間おきに「授乳→おむつ→寝かしつけ」のループ。
「寝た!」と思ったら泣いて、ミルクをあげて、抱っこして、やっと寝かせたと思ったらまた泣いて…。 このループを、1日中ずっと繰り返していました。

「え、もうミルクの時間?さっき寝たよね?」って、毎日何回言ったかわかりません…
忙しすぎて、前回ミルクをあげた時間なんて絶対に覚えていられない。なので、アプリで記録をつけることをおすすめします。 わが家は『ぴよログ』で記録していました。

アレクサと連携すれば、「アレクサ、ぴよログでミルク」と言えば記録できます。
育児は手がふさがってる場面が多いので神機能です!
これが、わが家の1週間分のリアルな記録です。

ピンク:母乳
黄色:搾母乳

茶色:うんち
集計するとこんな感じ。
日付 | ミルク | 母乳 | 搾母乳 | おしっこ | うんち |
---|---|---|---|---|---|
1/28 | 8回 | 1回 | ― | 6回 | 10回 |
1/29 | 9回 | ― | 2回 | 8回 | 7回 |
1/30 | 8回 | 5回 | ― | 11回 | 10回 |
1/31 | 8回 | ― | 4回 | 10回 | 4回 |
2/1 | 8回 | ― | 2回 | 10回 | 4回 |
2/2 | 9回 | 3回 | ― | 10回 | 5回 |
2/3 | 7回 | 3回 | ― | 11回 | 7回 |
毎日、ミルクやおむつを合わせると30回近く。 本当に休む間もなく、1日中ずっとお世話をしているという感覚でした。

夜はママ、昼はパパ──自然にできた“夫婦シフト制”
私は育休中、妻は帝王切開の体調回復が最優先だったこともあり、自然と私が日中の育児をメインで担うような体制になっていきました。
とはいえ、私にも決定的な弱点がありました。それは、夜がとにかく苦手ということ。
物音に敏感で、赤ちゃんの小さな泣き声でもすぐに目が覚めてしまう。 一度起きると、そこからなかなか眠れない。 そんな体質なので、夜間の授乳や寝かしつけはどうしてもハードルが高かったのです。
その点、妻は私よりもずっとタフでした。 もちろん余裕だったわけではありませんが、夜のお世話は妻にお願いすることがほとんどでした。
結果的に、夜は妻、日中は私、という“シフト制”のような形に落ち着きました。 きっちり話し合って決めたわけではないけれど、 お互いの体質やコンディションを踏まえた“自然な分担”だったと思います。

夜は任せっぱなしで本当に感謝…!
リアルな1日のタイムスケジュール
わが家の基本スタイルは、夜間は妻、日中は私という分担。
朝、私が起きて妻と交代し、午前中は妻が仮眠。 午後は2人でできることはなるべく一緒にやっていました。
沐浴を一緒にしたり、寝かしつけを交代したり、ただ寝ている娘を眺めて過ごしたり。 そんな時間が、育児を「しんどいだけじゃないもの」にしてくれた気がします。
一日のざっくりタイムスケジュール
時間 | パパ | ママ | ポイント |
---|---|---|---|
1:00 | 就寝中 | 授乳&ミルク | 夜間はママがフル対応 |
4:00 | 〃 | 授乳&ミルク | ママに感謝しかない時間帯 |
7:00 | 起床・バトンタッチ・ミルク | 就寝(仮眠) | パパの当番スタート。朝のリズムづくり担当 |
8:00 | 洗濯(乾燥機) | 〃 | 家事と育児の同時進行タイム |
10:00 | ミルク・おむつ替え | 〃 | ルーティン化した午前の育児タスク |
12:00 | 昼食づくり・昼食 | 起床・昼食 | 昼食前に夫婦で再合流するタイミング |
13:00 | 洗濯物しまう・沐浴準備 | 沐浴準備・ミルク準備 | 家事&育児のチームプレーが光る時間帯 |
13:15 | 沐浴・ミルク | 沐浴・ミルク | 一緒にやることで負担も半分に |
16:00 | ミルク | 抱っこ・お昼寝フォロー | 寝ている娘を眺めて過ごしたり |
17:00 | 夕食づくり | 育児継続 | バタつく前に先手を打つ段取り重視の時間 |
18:00 | 夕食 | 夕食 | 唯一ゆっくり一緒に食べられる貴重な時間 |
19:00 | ミルク・寝かしつけ | 入浴 | 夜の仕上げ工程。パパが粘るタイム |
20:00 | 入浴 | バトンタッチ | 最後にさっぱりして1日を締める |
22:00 | ミルク・寝かしつけ | 就寝前準備 | 最後のミルクをパパが担当してリレー終了 |
23:00 | 就寝 | 就寝 | 明日に備えてリセットする時間帯 |
なお、上記はあくまで「わが家の場合」のざっくりスケジュール。 赤ちゃんの個性やその日のコンディションによって、日々大きく変わります。
抱っこで寝かしつけようとして、置いた瞬間にまた泣く、なんてことも日常茶飯事でした。
なので、最初から「抱っこのまま寝かせる」が前提になることも。 その時間を利用して、スマホで読書を楽しむのが私のささやかなリラックスタイムでした。
ワンオペだったら、この時間に仮眠していたかもしれません。 2人いるありがたさを、改めて感じた瞬間でもありました。

ワンオペの方はこれを1人でやっていると思うと、本当に大変だと思います。パパさん、育休、取ってください…!

やってよかったこと・やらなかったこと
抜けるところは抜く。手抜き家事で体力温存
- ワンパン料理中心で洗い物を最小限に
- 洗濯は乾燥機で完結。干さない・畳まない。乾いたらそのまま引き出しへ
- 買い物はネットスーパーで移動ゼロ&時短
完璧を目指さず、手を抜けるところはしっかり抜く。その分、育児に体力と気持ちを注ぐことができました。

私のリアルな家事術は以下の記事に書いているので、ぜひご覧ください!

完全ミルクに移行して、気持ちがぐっとラクに
わが家では、2か月頃には完全ミルク(完ミ)に移行しました。
賛否はあるかもしれませんが、母子が健康でいることが何より大事。 実際、ママの体調とメンタルがぐっとラクになって、家全体がふっと軽くなりました。
ミルクづくりも、調整水を使って適温にすることで手間も激減。夜間の授乳も手早く済ませられるようになりました。
「母乳じゃなきゃ…」と追い込まず、柔軟に選択してよかったと心から思います。
沐浴は洗面所でサクッと
お風呂場ではなく、洗面所で立ったまま沐浴がわが家のスタイル。準備も片付けもスムーズで、腰への負担も軽減できました。

洗面台を掃除する習慣ができるのも地味に嬉しいポイント。笑

“一緒にやる”ことで増えた幸せと信頼
夫婦で一緒にやることが、結果的に思い出と信頼の土台になっていた気がします。
「一緒にやる」ことが前提になると、お互いの大変さを実感できるし、声をかけ合うタイミングも自然に増えます。
妻の体調や精神的なゆらぎにも、敏感に気づきやすくなりました。

お互いに無理をしない。そのスタンスを貫いたから、夫婦で心地よく育児ができたと思います。
育休パパが主役になるとき──あの時間は、かけがえのないものだった
「ママが大変そうだから手伝う」じゃ遅い。育休を取れたなら、迷わず“主戦力”に。
- 授乳・おむつ・家事…すべてに当事者意識を持つ
- 「パパが動く → ママが休める → 赤ちゃんが笑う」この正のループが最高のご褒美

育児の喜びを味わえるのは、動いた人の特権です!
時間が経って、リズムも生活もすっかり変わった今、 あの頃の記憶は少しずつおぼろげになってきています。
でも、振り返ると、 しんどいことは多かったはずなのに、幸せのほうが強く残っている。
- 3時間おきの授乳とおむつ替え
- バランスボールで揺れながらの寝かしつけ
- 首のすわっていないふわふわの体をそっと支えた手の感触
そんな1つ1つの瞬間が、思い出として胸に残っています。

いま渦中にいるあなたへ。
大丈夫、そのループには必ず終わりがきます。そしてきっと、名残惜しく思う日がやってきます。

おわりに
新生児育児は、想像以上に大変です。 でも、2人で協力し合えれば、きっとなんとかなります。
- 無理をしすぎない
- 頼れるものには頼る
- そして、完璧を目指さず“自分たちなりの育児”を大切にする
わが家は「夜はママ、昼はパパ」というシフト制で、少しずつ形を作っていきました。 うまくいかない日もあったけれど、2人だったから乗り越えられた。
この記事が、「新生児期の過ごし方」や「夫婦での育児スタイル」に悩む方のヒントになれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
