育児ノウハウ

生後2か月で完ミに切り替えた理由とその後|パパ目線のリアル記録

ちぃさんパパ

はじめまして!
当ブログ「パパが一年会社を休んだら、人生が変わった話」を運営しているちぃさんパパです!

「ちぃさんパパ」と「ちぃさんママ」、「ちぃさん」(1歳女の子)の3人暮らし。現在は夫婦ともに会社員を卒業し、在宅で子育てをしています。

赤ちゃんには母乳がいちばん」——そんな言葉を、妻の妊娠中から何度も目にしてきました。

育児雑誌や病院のパンフレット、さらにはミルク缶のラベルにまで「母乳が推奨されています」と書かれていて、どこか“ミルク=妥協”という空気を感じていました

でも調べてみると、その主張に科学的な根拠があるとは限らず、思い込みや古い価値観によるものも少なくないと感じました。

この記事では、生後2か月で完ミ(完全ミルク育児)に切り替えたパパ目線の体験をまとめています。同じように悩むママ・パパの参考になればうれしいです。

わが家の授乳方針と完ミへの決断

母乳の出が安定しなかったこともあり、わが家は最初から混合育児を想定していました。

ただ、「やっぱり母乳のほうがいいよね」という世間の空気もあり、妻はできる範囲で母乳をがんばっていました。初めての育児で、何もかもが不安だった時期です。

そんなある日、妻が「授乳のときにムカムカする…」とポツリ。そこで初めて、D‑MER(ディーマー)という症状の存在を知りました。

D‑MERとは

D‑MERとは、授乳や搾乳のタイミングで気持ちが急に落ち込んだり、イライラしたりする不調のこと。ホルモンの変化が原因とされ、本人の意思ではコントロールが難しいものです。

この出来事をきっかけに、「完全ミルクへの切り替え」を真剣に検討することになりました。

完ミに踏み切った理由と当時の気持ち

もう完ミにしようか」——そう話し合ったのは、妻がひとりで大変な思いをしていたことに気づいたからでした。

母乳育児で「大変だったこと」
  • 飲んだ量がわからず、ちゃんと飲めているか不安
  • 結局ミルクも足すことになり、手間が倍に
  • 母乳は腹持ちが悪く、すぐ泣いてしまう
  • 妻が胸の痛みや授乳時のイライラに苦しんでいた
  • パパは見守るしかできず、無力感を覚えた
母乳育児で「よかったこと」
  • ミルクよりコストがかからない
  • 調乳や洗浄の手間が不要
  • 授乳はママ担当という空気があり、正直パパはラクだった点も

こうした状況を整理したとき、わが家にとっては「完ミの方が家族全体にとってよい選択」という結論に至りました。

もちろん、「免疫は大丈夫?」「将来に影響はない?」といった不安はありました。

ネット上には不安を煽る情報も多かったですが、調べてみると多くは根拠が曖昧だったり、極端な例だったり。

最終的には、「笑顔で育児を続けられること」を最優先にして、完ミに切り替える決断をしました。

ちぃさんママ
ちぃさんママ

授乳のたびにイライラ、30分搾っても20mlしか出ない。
タイパ悪すぎ…と感じで即断乳しました!

ちぃさんパパ
ちぃさんパパ

イライラしながら搾った母乳より、笑顔で作るミルクの方がきっとおいしい!

ミルクうめ~

データで見る完ミ育児|生後2か月の1週間記録

完ミでもちゃんと育つの?」——そんな不安を抱えている方に向けて、わが家のリアルな記録をご紹介します。

以下は、完ミに切り替えた直後(2024/3/17〜3/23)に《ぴよログ》で記録していた授乳と排泄のデータです。

日付授乳回数ミルク総量1回平均おしっこ回数うんち回数
3/177回870 ml124 ml7回2回
3/189回1,010 ml112 ml7回1回
3/197回740 ml106 ml9回0回
3/207回850 ml121 ml7回1回
3/217回850 ml121 ml10回2回
3/227回800 ml114 ml8回2回
3/236回730 ml122 ml4回2回
授乳時間と回数
ミルク総量
排泄回数
観察メモ
  • 授乳は1日6〜9回、約3時間おき。夜は最長で5時間続けて眠る日もあり、親の睡眠も確保できた
  • 1回あたり100〜150ml、総量は1日750〜1,000mlで月齢目安の範囲内
  • おしっこは1日7〜10回、うんちは0〜2回。便秘や硬さの問題は見られず、排泄も安定

この記録を振り返っても、「完ミでもちゃんと育っている」とあらためて実感できます。

完ミを選んだことに後悔はまったくありません。同じように悩んでいる方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

完ミ育児のメリット・デメリット|実体験から

完ミに切り替えてみて、「よかった!」と感じることもあれば、「これは大変だな…」と感じることももちろんありました。

ここでは、わが家の実体験をもとに、リアルなメリット・デメリットをまとめてみます。

完ミ育児のメリット

  • パパも授乳できる
    • 育児参加がスムーズになり、自然と協力体制ができる
  • 飲んだ量がわかる
    • 栄養管理がしやすく、安心して見守れる
  • ママの負担が減る
    • 体力と気持ちに余裕が生まれ、家族の雰囲気が明るくなる
  • 腹持ちが良い
    • 授乳間隔が安定し、夜の睡眠時間が確保できる

完ミ育児のデメリット

  • ミルク代がかかる(約8,000円/月)
    • 家計に一定の負担はある
  • 荷物が増える(哺乳瓶・調乳グッズなど)
    • 外出時の準備に時間がかかる
  • 調乳・洗浄の手間
    • 特に夜中の対応は地味にキツい
  • 完ミへの不安や迷い
    • 「これでいいのかな」と思うこともあり、周囲の声が気になることも
パパがいつでも授乳できるというのは大きなメリット

よくある疑問に本音で答えます

ネットには完ミに対して不安を煽る情報がたくさんあります。ここでは、実際にわが家で完ミを実践してみて感じたことを、本音でお答えします。

  • 母乳じゃなくて後悔してない?
    • しっかり眠れて夫婦のメンタルも安定。赤ちゃんも順調に育っているので後悔はまったくありません。
  • 母乳の抗体がないと、病気に弱くならない?
    • 初乳で主要な抗体は得られているとされており、実際に1歳を過ぎても大きな病気なく過ごせています。
  • アレルギーや肥満になりやすいって本当?
    • 食生活や生活習慣の影響の方が大きい印象です。完ミだからといって特に不安を感じたことはありません。
  • 発達やIQに差が出るって聞いたけど?
    • 発語や運動の発達も順調で、成長曲線も平均ど真ん中。今のところ何も問題を感じていません。
  • ミルクは便秘やお腹のガスが多い?
    • 一時期便が少なくなったこともありましたが、銘柄の見直しやうんち体操をやってすぐ改善。問題ありませんでした。
  • ママの体や親子の絆に影響しない?
    • 授乳以外のスキンシップや声かけで十分に絆は深まると実感。むしろ家族みんなで関われるようになりました。
  • お金・手間・エコ面でデメリット多い?
    • 確かに洗い物やコストは増えましたが、家族の笑顔と心のゆとりには替えられないと感じています。
  • 罪悪感はなかった?
    • まったくありません。家族が笑顔で過ごせることが一番大事。「これでよかった」と納得しています。
ブログ執筆時(1歳3か月)の娘。すくすく健康に育ってます!

わが家なりの“正解”

完ミに切り替えたことは、わが家にとって間違いなく「よい選択」だったと思っています。親の愛情は授乳方法で決まるものではないし、努力や思いやりは別の形でも十分に伝わります。

何よりも、“家族みんなが笑顔でいられること”が一番大切。

育児は思い通りにいかないことの連続。だからこそ、無理をせず、家族みんなが笑顔でいられる“わが家に合ったやり方”を選べたことに、大きな意味があると感じています。

育児に「これが正解」と言い切れる方法はありません。

完ミを選ぶことは、決して妥協ではなく、家族が笑顔で過ごすための前向きな選択肢のひとつです。

どんな育児スタイルであっても、大切なのは「わが家にとってのベスト」を見つけること

この記事が、同じように悩む誰かの背中をそっと押せたらうれしいです。

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夫婦そろって会社員を卒業し、「せっかくの人生、好きなように生きる!」をテーマに在宅子育て中の3人家族です。

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